タケオキクチ
タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)は、1984年にデザイナーの菊池武夫が設立した、株式会社ワールドのファッションブランドの一つです。
『London POP』『クラシック&モダニズム』をコンセプトに、英国風かつ遊び心もあるスタイルが特徴です。
伝統的なブリティッシュ・トラッドを基本にしながら、時代を反映したアヴァンギャルドな部分も覗かせ、シンプルでスタイリッシュな中にもモダンスタイルがちらっと顔を見せる、という粋なデザインを基調としています。
また、スーツ、シャツ、コートやジャケットなどはもちろん、ネクタイやベルト、シューズ、バッグや財布、腕時計まで、と幅広いラインナップの取り扱いも特徴です。
現在は、メインラインの『タケオキクチ』の他、アイテムをレディスにまで広げてジーニングカジュアルを中心にしたセカンドラインの『THE SHOP TK TAKEO KIKUCHI』と、"和・サブカルチャー"などをコンセプトにしたリアルストリートラインの『TK』が、『タケオキクチ』よりも若い世代を対象にしたブランドとして動いています。
また、子供向けのブランドとして、ジーニングスタイルを基本に"和・スポーツ・ミリタリー"をコンセプトにした『TK サップキッド(TK SAPKID)』も同様に動いています。
1939年生まれの菊池武夫は、文化学院、原信子アカデミーを経て64年からオートクチュールの制作を始め、宣伝用やファッション写真の衣装を多く手がけ、パリでの海外遊学などを経て、1970年にレディスブランドの株式会社ビギ(BIGI)を設立、劇団四季『お気に召すまま』の舞台衣装などをプロデュースします。
続いて1975年に株式会社メンズビギ(MEN'S BIGI)を設立、日本テレビのドラマドラマ『傷だらけの天使』で萩原健一の衣装をデザインし、一躍脚光を浴び、1978年にはパリにメンズビギヨーロッパを設立、日本人として初めての男性服ショップをオープン、ショーも開催します。
そして1984年にメンズビギを退社、同時に株式会社ワールドと契約して『タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)』の発表に到り、80年代のDCブランドブームに拍車を掛けます。
1996年にはウォン・カーウァイ監督・浅野忠信主演の短編映画『wkw/tk/1996@7'55"hk.net』をプロデュースし、衣装も手がけ、1999年には『鮫肌男と桃尻女』に主演の浅野忠信の衣装のデザインで参加します。
2002年、6年ぶりに東京コレクションに参加した後、2004年に『タケオキクチ』から引退、信國太志にクリエイティブディレクターを引き継ぎました。
その後、2005年に『最高ノ贅沢を日常に』をテーマに、若い頃をTAKEOブランドで過ごしてきた世代に日常の中でもっと本物を楽しむ糸口に、という意図の元、株式会社ワールドの新ブランド『40CARATS & 525』を立ち上げています。
『タケオキクチ』を引き継いだ信國太志は1970年生まれとまだ若く、当時は33歳。
しかし、菊池武夫は『タケオキクチ』のメインターゲットが35歳以下ということから、その世代がダイレクトに共鳴できるデザイナーにバトンタッチした方が良いのでは、と2000年頃から後継者を捜していたそうです。
菊池武夫が会ったその場で後継者に即決した信國大志は、ビスポークテイラー(オーダーメードのテイラーの意)チャーリー・アレン(Charly Allen)の下で英国伝統のテーラリングを習得したり、フランスでジョン・ガリアーノの下で働いたり、セントラル・セント・マーチンズ(ロンドン芸術大学 (University of the Arts London) の中のカレッジの一つ)での枕草子をテーマにした卒業製作が「Daily Telegraph」誌に掲載されたり、1999年には自らの名前を冠したオンリーショップ『TAISHI NOBUKUNI』をオープン、翌年には東京にも進出したり、と大活躍のデザイナーです。
ブランドや店舗の展開も洗練され、少しロックなテイストがミックスされたデザインにもなり、多くの人気を集めています。